懺悔文

中盤で急に伏線回収してきた漫画みたいなブログのタイトルですが、福岡までの飛行機で時間があるので書きます。

そういえば、ナオンも福岡出身だったな…。

 

 

生まれて1番好きだったナオンに振られました。

 


付き合ったのは去年の冬でした。

マチアプでの出会いだったのですが、顔面がどタイプすぎました。

しゅんた検定5級の問題なのですが、「丸顔、目が大きい、歯並び良い」の3つが揃っていればだいたい好き。

その3つをレベルの高い合格点を超える高得点をオールウェイズ出してくれる(神保町二郎)ナオンでしたので、見た目はゴリゴリのタイプでした。

初回は野毛で飲んだのですが、ナオンも私に負けないくらいお酒が飲めるタイプでトークも盛り上がりました。

職種は伏せますが、興味深い(クリエイティブかどうかはさておき)職種だったので、仕事の話を聞いてるだけでも楽しかったです。

2軒目も行き、終電ギリギリで電車に乗りました。

その時のガチ恋ポイントなのですが、2軒目終わって野毛から横浜で歩く時にナオンがずっと私のカバンの紐を掴んで後ろで歩いてたのがあまりに刺さってしまいました。

 


私の中ではめちゃくちゃ手応えのあるデートだったのですが、意外とLINEでは塩対応。

基本的にMなので、ほどほどに冷たくされるとどんどん好きになっちゃう。

2回目はナオン家の最寄りでまた終電まで飲み。

back numberの「世田谷ラブストーリー」を聞いて帰りながらエモくなっていました。

この回もめちゃ手応えがあったのですが、ナオン曰く「酔っ払うと記憶が飛んじゃうんだよね、それで何人のメンズを本気にさせちゃって屍を産んじゃったんだよね〜」とのこと。

付き合える手応えは全く無し。

 


3回目はお昼からデートしたいね、って言って葛西臨海公園へ。

このナオンは水族館が好きで、大学寮の卒業文集に全国水族館レビューを丸々1ページ書いちゃう程度に好きでした。

普段は「クラゲ癒される〜」とか「ペンギン泳いでる!」とか浅いレベルでしか水族館を楽しめない私にとって、魚のことを教えてくれて、これもとっても楽しかったです。

それも、知識マウント取ってくる感じじゃなくて聞いたら教えてくれる感じが心地良かった。

お台場で夜景を見たのち、ナオンの家の3駅前で飲んだのち、告白したのですが、その返事は

「しゅんたくんは自己開示をしてくれない、私の話を聞いてくれるのは心地いいけど、私はしゅんたくんのことを何も知らないから付き合うのは難しい」という返事。

「じゃあ次いつ会える?」と聞いたところ「何度も会って気を使うのに疲れたから間を空けたい」とのこと。ちゃんと振られました。

ただ、ここで「わかった、」って言って折れないのが私の強みなので、「◯◯ちゃんの最寄りまで一緒にお話ししよう、俺のこともっと聞いてよ」と言って自分の話をしつつ、結局またナオンの話を聞くという流れ。

 

元カレと別れた理由が「お父さんの強い反対で男を選ぶか家族を選ぶかどっちかにしろ」と言われたと。父親は「さす九」を具現化したような人で、ナオンは一人娘というのもあり溺愛されているのが目に見える感じ。

 

特技:傾聴力なので、「親と彼氏に挟まれて1番辛かったのは◯◯ちゃんだよね、よく頑張ったね」のような感じのことを言ってたらナオンがポロポロ泣き出しはじめまして。

ここで風向きが変わったな、っていう手応えがありました。

一緒に帰ったのち、向こうから今週の日曜会いたいと言い始め、図書館とカフェが併設されたような施設(蔦屋書店みたいな)で一緒に本を読み、飲みにいき、改めて告白し、お付き合いすることとなりました。

 


お付き合いすることになるのですが、ほんとにあざといを具現化したようなナオンで。

前述した「カバンの紐を掴んでくる」みたいなエピソードは枚挙に暇がないのですが、本題とズレてしまうので省略します。

 


九州1周旅行行ったり、私の友達に会わせたり、ナオンの友達に会ったり、向こうが不定休なので在宅勤務の日はずっとナオンの家で在宅してたり、と週3くらいで会ってて、かなり本気でお付き合いしていたのですが、少し気になる点もあり。

「ナオンが全国転勤なので今後遠距離リスクがある」

「さす九のパパに認めてもらわなきゃいけない」

「テンションの落差が激しい、楽しそうな時はめっちゃ楽しそうだけど楽しくなさそうな時は結構ずっと不機嫌」←これは結構悩んでた

それでも、上記の悩みなんてちっぽけなほどナオンを愛していたので今後なんとかすればいいや〜程度に思っていました。

 


ところが、事態が変わってきたのが夏はじめ。7月くらいですかね。

普段は1日で終わるような不機嫌モードが継続し始めて。1週間くらい不機嫌だったんですよね。

こっちから「どうしたの?」って聞いてもあんまり言ってくれないタイプだったので、

言ってくれるのを待っていたら、対話カフェ(テーマに沿ってお互いの話をするカフェ、すでに閉店済)で「私が文転したことを話した時、しゅんたくんは「すごいと思うけど尊敬はしない」って言われたことがずっと引っかかってる、私はお互いに尊敬できるような関係が理想なのにそうじゃないんだなって思った」って言われました。

私のよくないところがノンデリ野郎なので、本当に記憶が無く。

「本当に無意識で言ってしまった、ごめん。全然そうは思っていなくて。」と必死で弁明してました。

 


「あとお箸の持ち方とか、食べ終わったあとすぐスマホいじるとか、そういうのも直した方がいいと思う」とも言われましたが、それは本当に図星だったので「これから直していく、気になったことは伝えて欲しい」と言って仲直りしました。

 


その後、8月に千葉旅行の予定があったので、レンタカーで千葉旅行へ。1人5万円くらいのめっちゃいいホテルへ泊まり、鴨シーへ行って帰ってきたのですが、また帰り道あたりで急に不機嫌に。

本当はナオンの家にそのまま泊まる予定だったのですが明らかに不機嫌だったので実家(こどおぢなの)に帰ることに。

旅行の時はめちゃ楽しんでた(ように見えた)のでなにがあったんだろうな、いつもの急に不機嫌になるやつかな、と思いあまり気にしていなかったのですが、その日の23:30くらいに急にナオンから電話がかかってきました。

なんだろうなと思い電話に出ると、

「もうしゅんたくんとやっていくの、無理かもしれない。」

と第一声。

「いやいや、めっちゃ旅行楽しかったじゃん!急にどうしたの?」と聞いたところ、「やっぱり価値観が合わないと思う」と。

電話で話しても埒が開かないと思ったので、終電も無くなっている中タクシーへ飛び乗りナオン宅へ。

具体的にどんなことが価値観が合わないと思ったのか、話を聞くと「ホテルでドリンクバーを飲む時、ドリンクバーの機械の前で一気飲みしてすぐおかわりする」とか、「おしぼりを綺麗にたたまずにそのままにしてレストランを後にする」とか、そういうことの積み重ねがあって、私と人生のスタンスが違うな、と思った。

とのこと。

言ってることには思い当たる節はあったので、「確かにそういうことをしてる節はある。言ってくれたら都度直すから言って欲しい、これが変われる最後のチャンスだから」みたいなことを言い、別れたくないとすがる私。

「旅行は楽しかったじゃん!」みたいなことも言いつつ。前述した7月の話もあり話し合いをすればまた元に戻れるかなと思っていました。

そういう話を1時間半くらいしつつ。話し合いは平行線のままでしたが、向こうは次の日仕事だったので2:00くらいには寝ました。

次の日の朝も向こうがすぐ仕事だったので、結局結論が出ないままナオンは仕事に行き、私はパチ屋へ行き。

 


向こうが仕事が終わるくらいのタイミングで長文LINEを投下しました。

内容を要約すると、

「今まで自分じゃ気づけないことに気づかせてくれてありがとう。今回ちゃんと向き合う機会をくれて感謝してます。これからは事象単位じゃなくて自分の意識自体を変えていくから変わる過程を見てて欲しい」という内容。

 


半日くらいしてLINEが返ってきました。

これも要約すると、

「意識を変わる過程を見てたらあなたを必ず受け入れてなきゃいけないという圧を感じる。努力してるからこそ指摘するのも苦しいし、罪悪感を感じる。しんどい。努力するのは素晴らしいけど、私が見届ける必要ってあるのかな。

しゅんたくんを引き上げたとて、私は成長できない、自分の人生に集中したい。旅行自体は楽しいけど、非日常だから。私が生きているのは日常。」と。

 


くらくらするほどの直球ストレートを受けたので、もうさすがに無理だな、と判断。

ナオン家の合鍵を返す日を決め、連絡をやめました。


上記のやり取りの1週間後、合鍵を返しにナオン家に。

その間にLINEのアイコンが私が撮ったナオンの写真からビールサーバーになってました。

 

荷物は紙袋にまとまっていたので受け取ったあと、「私は言いたいこと言わせてもらったから、あなたは言いたいことない?」と聞かれたので、「共感を求めるおれと、成長/尊敬を求める◯◯ちゃんで価値観が違うのは分かった。色々気づかせてくれて、成長させてくれてありがとう」って言った後に、「1週間会わなかったけど、どうだった?」と聞いてみたのですが、「ううん、普通かな。」という返事。ちょっと間が空いて、「本当のこと言った方がいい?」とニヤニヤしながら言ってきたので、「最後だし本当のこと言ってよ。」と返したところ、

 


「すごい開放感。」と。

 


いやー、これを言われたあとは目の前真っ暗になったね。そのまま死のうかと思いました。

 


少しでも早くこの場から立ち去りたかったので、「そ、そっか。」とヘラヘラしながらすぐにナオンの家をあとにし、back numberの「風の強い日」を聞きながら大号泣。

よくナオンの家で泣かなかったと思う。

 


上記が事の顛末です。

基本1日で立ち直れるタイプの私ですが、本件に際しては立ち直るまでに1ヶ月かかりました。それでも友達が飲みに付き合ってくれたりして、今は割と元気です。

結局さす九お父さん問題とかも解決出来たか分からないですしね。

ただビジュはほんっとによかった。

このナオンと付き合ったせいで求めるビジュのレベルが上がってしまいました。

 

次は自分が病まないナオンと付き合えればいいですね。

 

 

あなたの思うような人にはなれなかったよ 

あなたが思うよりずっと変わろうとしていたんだよ 

足りなかったのはそう 不安を吹き飛ばすほどの

僕の優しさか 強さか あなたへの思いか

それとも弱さを見せられる勇気かな

 

back number「風の強い日」